外張り断熱 付加断熱工法
おかげさまです。福岡で高断熱・高気密な自然素材住宅を手掛ける工務店
ベストホームの吉永です。今年も残り2日となりましたね。
皆様、年の瀬をいかがお過ごしでしょうか?
今日は、弊社の新しい取り組みとしまして外張り断熱工法をご紹介したいと思います。正確に言いますと、
ダブル断熱もしくは外張り断熱+セルロースファイバー充填断熱と言った方が良いかもしれません。
弊社では平成16年より約15年間ずっとセルロースファイバーを標準仕様として採用してきました。
ここ数年来ずっと、もっと家の性能を上げて省エネな家造りが出来ないかと
考えておりました。ですが、当社の家造りの基本は
1、自然素材で極力あること
2、調湿性のある素材であること(室内が無垢材、漆喰塗りの為相性の良い)
3、地球環境の負荷が少ないこと
他にもありますが、大きく言えばこのような形になります。
なかなか良いものがありませんでしたが、
やっと、これだと思う工法に出会う事が出来ました。
今回、粕屋町で施工中のM様邸にて施工させて頂いております。
利用する断熱材はEPS断熱材といいまして、雨や風は通さず湿気は通すので
内部結露対策にもなります。これを左官さんが一枚一枚ずつ貼っていきます。
外壁がブルーになっているのは、外壁下地材(モイス)の上に防水材を塗って
おります。これも湿気を通すことが出来る優れた塗料です。
これを左官さんが丁寧に貼っていく作業になります。
上からみるとこんな感じですが、断熱材の厚みは樹脂サッシの取り合い
を考えて40ミリを採用しました。
窓廻りの様子だとこんな感じになりますね。
この断熱材を外壁全面に貼ったあとには
外壁の仕上げをするために、下地材とクラック防止の為にメッシュシートを
伏せこんで行きます。
この工法の凄い所は、断熱材が外壁の塗り仕上げの下地材になる事です。
弊社では、無垢材と漆喰塗り仕上げの家造りをしているため
やはり、外壁も塗り壁にしたい方が多いんです。
ですが、コストがかなり掛かることで断念される方もいらっしゃいます。
今までの工法ですと、
内断熱(セルロース)+左官仕上の外壁下地+塗り壁仕上げになりますが、
ベストホームの場合ですと
内断熱(セルロース)+外張り断熱の外壁下地+塗り壁仕上げになる為に
外壁を造るコストで、外張り断熱もできて仕上げも塗り壁仕上げに出来る
一石二鳥のような工法なのです。
外壁にもほぼ、ビス等を使わない工法ですので漏水の不安もありません。
断熱性能も北海道基準の0.46を大きくクリアしたUa値0.36(家の大きさ形状によって変わります)とかなり優秀な数字です。
次回は、外壁仕上げの漆喰塗りの様子をアップしたいと思います。
来年も私が良いと思えるものを見逃さないように、楽しく仕事をしていきたいと
思います。
新しい年が皆様にとりまして良い一年になりますことを願っております。
株式会社ベストホーム
吉永泰典